NGW自治体向け文書管理グループウェア

自治体のオンライン決裁

自治体のオンライン決裁(電子決裁)の目的は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するためのペーパーレス化への取り組みです。 さらに、意思決定のスピードアップによる行政事務の効率化を図ります。そのためには、全庁的な取組みが必要です。

Flow

決裁ワークフロー

決裁ワークフローの図。収受文書・起案文書をオンライン決裁すると案件はロックされ、決裁では承認・取下申出・却下・承認代決に分かれる。承認は同一グループの決裁完了と上位グループの有無を経て決裁完了へ、却下は決裁終了、取下申出は決裁リセットで起案からやり直しになる
決裁ワークフロー

紙決裁と併用できます

オンライン決裁を基本にしますが、紙での決裁もできます。 紙回覧決裁が完了した場合は、決裁完了処理をすることでデータとして決裁情報を保管できます (文書管理者および文書主任が実行できます)。

オンライン決裁と紙決裁の決裁欄の比較。オンライン決裁の欄には市長・副市長・総務課長・総務課総務人事係長の氏名が入り、紙決裁の欄は市長・副市長・課長・係長・係という役職名だけで空欄になっている
紙決裁とオンライン決裁の決裁欄の比較

POINT紙決裁では決裁欄に役職だけが並びます。オンライン決裁では、決裁した個人の役職と氏名が決裁欄に入り、代決や後閲もそのまま記録されます。

オンライン決裁は、進むか、やり直すかだけ決裁を、二択に整理した

Route

決裁経路の設定

これまでの紙決裁の決裁経路を、そのまま引き継いでいます。

決裁経路の設定画面。上部に市長・副市長・課長・係長・係と役職が横に並び、その下にグループ数と人数、決裁者・代理決裁者・企画課長・企画課企画係長が縦に並んでいる。右側には文書記号・決裁区分・決裁経路名の一覧が表示されている
決裁経路の設定(決裁経路マトリクス)。右の一覧から、文書記号と決裁区分の組み合わせごとに経路を選びます(画面はダミーデータです、スタイル: Cacao)
起案画面の決裁経路設定タブ。決裁区分で「【市】市長決裁」を選ぶと、市長・副市長・課長・係長・係・係(担当)の順路が表示され、その下に決裁者・代理決裁者・企画課長・企画課企画係長が縦に並んでいる
起案画面の「決裁経路設定」タブ。決裁区分を選ぶと、登録してある経路がそのまま入ります(画面はダミーデータです、スタイル: Cacao)
POINT起案のたびに経路を組み立てる必要はありません。 決裁区分を選ぶだけで、登録済みの経路が入ります。オンライン決裁か紙回覧かも、ここで選びます。
決裁経路とは
その起案を、誰から誰へ、どの順番で回すかの並びです。 紙の決裁欄の並びをそのまま置き換えたもので、文書記号と決裁区分の組み合わせごとに登録しておきます。
決裁区分とは
「市長決裁」「課長決裁」のように、どこまで上げる案件かを表す区分です。 起案画面でこれを選ぶと、登録してある決裁経路がそのまま入ります。
例規集では甲・乙・丙のような区分で記載されていることが多いですが、NGW では 市長決裁・副市長決裁のように、分かりやすい名前で表示できます。
不要なものは削除できますが、過去の起案で使っている可能性があるのでご注意ください。

決裁グループと人数

決裁グループは上下(縦)の関係、人数は横の関係です。 決裁グループが5・人数が2なら、決裁者が縦に5段、同じ段に2人並びます。 決裁グループは2以上とし、最終決裁者と代理決裁者は必ず設定します。

初期設定では、決裁グループは最大で11グループ、人数は最大3人に設定していますが、 意思決定のスピードアップ、事務の効率化を図るためには、回議をいかに少なくするかで決まります。 回議を少なくするために、事前のコンセンサスを取っておくべきです。

同じ段は、全員が承認するまで進みません

同じ段に財政課長と企画課長が並ぶ場合は、両方が承認しないと上位(総務課長)の決裁はできません。 人数を2以上にする場合は、合議などを想定しています。 ただし出張・休暇で不在の場合、急ぎの案件は上位の決裁者が引き上げて決裁できます。

決裁の承認状況の一部。同じ段に並ぶ合議 総務課長と合議 まちづくり推進課長はまだ「申請中」で、合議 財政課長だけ「合議承認」になっている。その下の企画課長・企画課DX推進係長はどちらも「承認」で決裁が進んでいる

人事異動時は、異動を決裁経路に反映させる機能があります。決裁情報は、オンライン決裁時の役職とともに個人として保存されます。

Type

決裁方法

決裁経路は、決裁区分を追加することで組み立てます。

決裁方法説明
決裁承認・取下・却下ができ、決裁欄に役職と氏名が表示される
課内決裁課内の全員を決裁者に設定する
係内決裁係内の全員を決裁者に設定する
合議承認・取下・却下ができ、決裁欄に役職と氏名が表示される。基本的に決裁と同じ
回覧回覧者として設定する。既読しかできない
課内回覧課内の全員を回覧者に設定する
係内回覧係内の全員を回覧者に設定する

※ 不要な決裁区分は削除して構いませんが、過去に使用している可能性がありますのでご注意ください。これまでも起案書等の決裁欄は都度変更されていたと思います。オンライン決裁でも、都度変更できます。

Coverage

オンライン決裁に対応している業務

文書管理だけでなく、人事管理・財務支援の申請も同じ決裁の仕組みに載ります。決裁者から見れば、どの業務から上がってきたものでも、決裁アプリの一覧に同じように並びます。

アプリ業務決裁に回すもの
文書管理収受文書受け付けた文書を、担当課で決裁・回覧します
起案文書起案文(かがみ書・添付書類つき)を決裁に回します
会議録作成した会議録を決裁・回覧します
公示令達告示・訓令などの令達文書を決裁します
決裁・回覧決裁書類文書管理の外にある書類を、そのまま決裁・回覧に回します
人事管理休暇申請休暇簿の申請を決裁します
時間外申請勤怠管理から上げる時間外勤務の申請を決裁します
財務支援旅行命令出張の命令を決裁します
旅費復命出張後の復命を決裁します
備品管理備品の申請を決裁します
行政無線放送依頼防災無線の放送依頼を決裁します

決裁経路は、それぞれの業務で選びます。文書管理では文書記号と決裁区分の組み合わせから、 休暇や旅行命令などの申請では、その申請に登録してある経路から選びます。

Approve

決裁する

画面上部の「決裁」から決裁アプリを起動すると、自分に回ってきた決裁案件が一覧で表示されます。HOME 画面の「決裁案件」タブにも同じ案件が並びます。

オンライン決裁の案件詳細画面。上部に承認・取下申出・却下のボタンと決裁コメント欄、下に起案用紙と添付書類が左右に並べて表示されている
決裁案件の詳細。起案用紙と添付書類を並べて確認できます(画面はダミーデータです)

案件をクリックして、決裁します

回覧者は既読だけができます。既読すると、承認状況の一覧で文字の色が変わります。

決裁承認した場合は、上位に決裁の申請が通知されます。

※ 決裁案件が承認された時に、回覧板で決裁完了の通知が欲しい場合は、チェックしてから承認してください。

決裁案件の承認状況タブ。企画課長 増田 龍雄の欄に赤い「承認」、その下の企画課企画係長 安藤 芳久の欄に「後閲」と表示され、右上に承認2/2と出ている
「承認状況」タブ。上位が引き上げ承認したため、下位は後閲になっています(画面はダミーデータです)

誰がどう処理したかが、そのまま残ります

「承認状況」タブを開くと、決裁経路が上から順に並び、それぞれがどう処理したかが表示されます。 右上には 「承認 2 / 2」 のように、承認済みの人数と決裁者の総数が出ます。

この例では、上位の企画課長が引き上げ承認したため、下位の係長は 後閲になっています。引き上げも後閲も、記録として残ります。

後閲とは
引き上げ承認で飛ばされた下位の決裁者に残る状態です。 あとから内容を見て「後閲確認」すると承認になります。飛ばされたことも、確認したことも記録に残ります。

引き上げ承認

下位の決裁者がまだ承認していない案件を、上位の決裁者が先に承認することです。出張や休暇で下位が不在のときでも、急ぎの案件を止めずに進められます。「下位承認待ち」にチェックを入れて再検索すると、下位の承認を待っている案件が表示されます。引き上げ承認すると、下位の決裁者は後閲になり、後閲確認することで承認になります。

代決

最終決裁者が不在のときに、代理の決裁者(No.2)が代わって決裁することです。決裁欄には、代決したことが分かる形で残ります。「代決案件検索」を実行すると、代決可能な案件が表示されます。すでに承認した案件も、引き上げ承認と同時に代決する場合も、この一覧から選びます。

決裁完了

決裁が完了すると、審査欄に決裁マークが表示されます。決裁完了時・却下時・取下げ時は回覧板で通知が届きます。通知にはコメントも表示されます。

POINT却下・取下げの場合は、何らかのコメントを付けると、受け取る側が次の動きを決めやすくなります。

決裁案件の承認・取下申出・却下のボタンと決裁コメント欄。コメント欄には「ここに「取下」や「却下」のとき、コメントを書くことで申請者にコメントが届く。」という注記が添えられている

決裁の時間を縮める、それがDXだ決裁箱を知らない世代が、もう庁舎にいる

Card

決裁の記録は、各文書の決裁欄に残ります

同じ文書管理カードでも、紙決裁とオンライン決裁では決裁欄の中身が変わります。 並べてみると違いがはっきりします。

紙決裁の文書管理カード。決裁欄には課長・係長・係・係(担当)という役職だけが並び、その下は押印用の空欄になっている
紙決裁 決裁欄に並ぶのは役職だけ。誰が決裁したかは、押された印から読み取ります
オンライン決裁の文書管理カード。決裁欄に企画課長 増田 龍雄と赤字の「承認」、企画課企画係長 安藤 芳久と「後閲」が印字されている
オンライン決裁 役職と氏名、そして承認・後閲の別まで印字されます

POINT紙決裁とオンライン決裁の両方を使い分けて利用できます。 様式は同じなので、切り替えの途中でも帳票が混在して困ることはありません。

ペーパーレスの文書管理へ

オンライン決裁は、全庁的な取り組みがあってはじめて効果が出ます。どこから始めるか、どの決裁区分から切り替えるか、運用の設計からご相談ください。 決裁した文書の行き先は自治体の文書管理のページに、庁内の情報共有は自治体向けグループウェアのページに書いています。

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