NGW Linux版
2026年度、NGW は動作環境を Linux(Ubuntu)へ移しました。 アプリケーションはこれまでと同じものですが、サーバの作り方を全面的に見直しています。 ここでは、何がどう変わったのかをご説明します。
Linux版で変わったこと
-
サーバを2台1組に
NGWメインとNGWクローンの2台構成にします。片方が故障しても、手順に沿って業務を継続できます。
-
受発番号が重複しない
同じ年度・文書記号の発番が同時に走っても、番号が重ならないよう排他制御を入れました。
-
表示が速くなった
一覧や検索の重い処理を見直し、画面の表示速度を改善しています。
-
バックアップを作り直した
日次・週次の多世代バックアップを持ち、「取れているか」ではなく「戻せるか」で運用しています。
2台1組の構成
クローン機は常時起動しています。ハード故障のときは、決められた手順で切り替えます。
データベース
MySQL のレプリケーションで、メインの更新をクローンへ準リアルタイムに反映します。負荷が低く、実質的な DB のミラーになります。
文書・添付ファイル
起案の添付書類、共有文書、回覧板の添付など、実ファイルは準リアルタイムで同期します。
アプリケーション
プログラムは両機に同じものを配置します。更新は同じ手順で両方に適用されます。
自動フェイルオーバーは、誤作動でメインとクローンが同時に動く事故(スプリットブレイン)を招きます。 NGW では手動の切替スクリプトを用意し、①メインの停止確認 → ②クローンの昇格 → ③アドレスの付け替え → ④メイン側の同期遮断、という順序で確実に切り替えます。
クローンはハード故障(可用性)を守りますが、誤削除やデータの破損はクローンにも即座にコピーされます。 「過去に戻る」手段として、バックアップは別に必要です。
バックアップ
論理事故(誤削除・破損・巻き戻し)への備えです。冗長構成とは役割が別で、両方が必要です。
| 種別 | 取得 | 世代 |
|---|---|---|
| 日次バックアップ | 1日4回(早朝・昼・夕方・夜間) | 曜日ごとに保持 |
| 週次バックアップ | 週1回 | 約90日(13世代程度) |
添付ファイルを多く扱う団体では、データ量が加速度的に増えていきます。 DB のダンプよりも、実ファイルの容量のほうが先に効いてきます。 バックアップは「取れていること」ではなく「実際に戻せること」を確認しながら運用しています。
動作環境
サーバ
| OS | Ubuntu Server 26.04 LTS |
|---|---|
| Web | Apache 2.4 |
| PHP | PHP 8.5 |
| DB | MySQL 8.4 |
| 構成 | NGWメイン/NGWクローンの2台1組(1台構成も可) |
| ネットワーク | LGWAN 閉域を前提とした庁内設置 |
クライアント
| ブラウザ | Microsoft Edge / Google Chrome |
|---|---|
| OS | Windows 10 / Windows 11(64bit) |
| 追加ソフト | 不要(Java・ActiveX 等のインストールは要りません) |
| 帳票 | すべて PDF。印刷前に画面でプレビューできます |
| 配色 | 利用者ごとに画面配色を選べます |
※ 規模の目安として、200〜500人規模の団体での運用実績があります。詳しい構成はお問い合わせください。
Linux版を作った記録を公開しています
Linux への移行、2台1組の同期、無人運用、バックアップの作り直し、負荷試験で見つかった不具合。 開発の途中で分かったことを、開発ブログに書いています。